新春特別大護摩供



ご祈祷・奉納

新春特別大護摩供のご挨拶

●2023年1月1日

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年、一昨年の除夜、そして元朝大護摩供を思い出していましたが、今日は幾分気温が高い天候の中こうして、総代、重役の方々真和会の皆様方、大勢の檀信徒の方々をお迎えして令和5年、新春を迎えるべく大勢の方にご参集、お祈りをお捧げいただいたところでございます。
 旧年、皆様方には大変お世話になりました。おそらく本年もまた皆様方の御親援ご後援をいただきながら永々と歴史あるこのお寺の維持を発展させ続けていくのかなと存じます。
 毎朝、檀信徒の方々の平安、そしてご先祖様のご回向 ( えこう ) を 三百六十五日休むことなく続けさせていただいております。本当にありがたいなとその一年であるわけでございます。しかしながら、世の中に目を移してみますと、第8波のコロナウイルス、国外ではウクライナ・ロシアの戦争、そして鳥ウイルスエンザという・・・鶏肉が不足し、卵が値上りをして、本当に息苦しい社会情勢にあるわけでございます。
 ネットで調べたところ、令和5年は癸卯(みずのとう)というのでございますが、雨や梅雨、霧など静かで温かい大地を潤す恵みの水を表す・・・要するに暖かく穏やかな水がこの地球全体を潤して新たな生命が 成長始める年であるとこのように説明があります。
 また、卯(う)というのは卯年のうさぎでございます。穏やかなうさぎの様子から、 安全、温和の意味があるそうでございます。兎のように跳ね上がるという意味もあり、卯年は何かを開始するのに縁起が良く、希望に溢れ景気回復、好転するよい年になると言われてるおります。
 この論に従えばですね、本年は皆様方、日本、あるいは世界が飛躍の年である、穏やかな年である、そのように希望をもつことができる年なのかなと、このように思うわけでございます。しかしながら、そのような意味が あるだけでは困るわけで、そこに我々一人一人の生活社会に対します努力や精進というのが合わされなければ、絵に書いた餅に終わってします。
 どうか、昨年もあるいは一昨年も皆様方は永々とご努力・ご研究して生活を守り、社会の一員として社会を守ってこられたわけでございますが、更にもう一踏ん張りご努力をいただいて、日本が世界に平穏で平和でそして発展が望めるような一年にしていただきたいとあって欲しいと心から念願をいたし、その思いを込めて只今、お不動様に祈念させていただいたところでございます。人生色々あるわけでございますが、災難が小難に、小難が無難に一年がすぎますように、皆様方の飛躍とご多幸とそしてご発展を心よりご祈念を申し上げて、御礼を重ねて年頭にあたりましての一言祝いの言葉に変えさせていただきます。
 本日は誠にありがとうございました。

合掌 
密蔵院住職 山口正純


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